<危険な環境下での「生きるための選択」>
虐待家庭という危険な環境から逃げられれば一番なのですが、
まだ幼く、そうできない場合。
危険な環境で生き延びなければならない場合。
母親(養育者)から、
「お前なんかいらない」
「お前に出来るわけがない」
「お前の言うことはおかしい」
「お前の考えは間違っている」
「どうして他の人と同じに出来ないの?」等々・・・・
否定され続け、
「ひとは信じられないもの(自分は信じてもらえないもの)」
「自分はここにいてはいけない(自分はこの世界と相容れない存在)」
と、学習してしまった場合、
「この世界で”安全に”生きるには、
周りに合わせなければならない。」
「”安全に”生きたければ、
あるがままの自分を出してはいけない。」
これが、「逃げることのできない、危険な環境を生き延びるための選択」です。
幼い子の脳が、「生きるため」に下す、本能的な判断です。
つまり、無意識でこうした判断を下すのです。
「生きる」という本能が、皮肉にも、
自分が自分であること、自分の人生を生きることを
”一時的に”放棄させてしまうのです。
放棄した自分を、取り戻す術はあるのでしょうか?
次回に続きます。